2008年 09月 11日
「病院ボランティア」風景2題
病院の玄関に路線バスが着き、降りて来たお客の中の市内在住
の83才の男性。キチッとした背広姿。実は痴呆症とか。
以前に奥様と来られたことがあるそうで、今日は診察を受ける
日でもないのに、奥様の留守の間にひとりで来られたという。
ボラ仲間のHさんが長いこと相手をしてあげたが埒があかず、
看護士さんにバトンタッチ。
これまた話は行きつ戻りつ、他の患者さんの相手もしなければ
ならず、「どうすればいいのか・・・」状態。
と、件の男性「ハンカチを買いたい」とおっしゃり、二階の
売店にご案内することに。
少し離れた所にいたHさん、ずっとお相手をしていた行きがかり上、
「ご案内しますわ」とエレベーターへ。
病気の話しをしていた思い込みで、Hさん“売店”でなく“内科”に
ご案内して戻ってきたという。 大笑い。
慌ててHさん二階へ。
と、内科からちゃんと売店へご自分で行かれて「ハンカチ」を
買われていたそう。 ホッ!!
12時になって、我々の引き揚げる時間になっても、ロビーの
長椅子に背筋を伸ばして坐っておられる。
Hさんがバスの時間を言って声をかけても帰る風もない。
「外をウロウロされるより、ここの方が安全か・・・」
ちゃんと自宅へ帰り着かれただろうか・・・
いつかは我々も通る道かも知れない。
大笑いの話。
早番で出た私、外来受付に並ぶ男性のそばに行くと“汗臭いこと”
内なる声「今日はそんなに暑くないのに、朝からこんなに汗臭い
なんて、この人、昨夜お風呂に入ってないのかしら? 不潔だね・・・」
が、次の男性も、そのまた次の男性も汗臭い。「男はイヤだね」
周りに人がいない所に行っても「ん?」まだ汗臭い!
情けない!自分じゃないの!!
先週は暑くて、汗だくだくで仕事をして、その汗の付いた制服を
ロッカーに入れて帰ったのが悪臭を放っているんだ!!
疑ったみなさん、ごめんなさい!
同じロッカーを使っているボラ仲間のみなさん、ごめんなさい!
事務所のNさんに話したら、「ちょっとおいで・・・」
テレビで盛んにCMをやっている“○ぶ○ー○”をシュッシュッ!
わが家では使っていないが、効果てき面!!
すーっと匂いが消えた。大したもんだ。
でも、身体や大気には大丈夫?
家に持ち帰って早速“洗濯”いたしました。