2009年 08月 27日
「新型インフルエンザ」・・・「病院ボランティア」こぼれ話
数えるほどだった『新型インフルエンザ』
各地で死者も出ている今、5月の時とは逆で、どこでもマスク
をしている人がまばらな状態。
昨日の“病院ボランティア”でも同様で、職員の人は指示が
出ているらしく、ほとんどの人がマスクをしているが、患者
さんたちでマスクをしている人はごく僅か・・・
私も、息苦しくなるのと、すぐに口紅が口の周りにはみ出して、
はずした時にみっともない顔をご披露することになるのが嫌で、
なるべくマスクはしたくない。
昨日もずっとしていなかった。
「ご苦労さま」「お世話様!」と労をねぎらってくださる患者
さんの中に、全く「患者さん」に見えない身だしなみもダンディ
で背も高く、姿勢も見事で、中折れ帽までかぶって、まるで
『映画の世界』から飛び出してきたようなご高齢の紳士が、診察
を終わって、ご夫人と共に精算会計の呼び出しを待つ間に、私に
声をかけてくださった。
このご夫婦もマスクはされていない。
「あなたはマスクをしないんですね。元気な人はしなくていい
ですよね。熱のある人や咳の出る加減がおかしいな?という人が
すれば良いんですよ。」とおっしゃるのに答えて「そうですよね。
かかるときには罹るでしょうし、人間死ぬ時には死ぬでしょうから
・・・」と、言いつつ、自分の発言に途中から『私、患者さんを前に、
ここは病院。えらい事言っているじゃない・・・』
大いに【反省!】いたしました。
件のジェントルマンは、これを受けて面白そうに一緒に笑って
くださったので、ちょっと救われたが、「元気な患者さん」を
前に、心に“隙間と油断”が出来たことに益々【反省!!】と
【自虐】の、“病院ボランティア”だった。