2011年 08月 23日
「喜劇」と「歌劇」
藤山直美さんの『納涼喜劇特別公演』、前川清さんを相手に芝居「恋のきつねうどん」と
歌謡ショー「二人のオンステージ」、2回の休憩を入れて3時間半の舞台。
以前にも拝見しているが、まさに“絶妙なコンビ”とはこのお二人のことではなかろうか
と思う。
現在、右に出る人はいるだろうか。
歌舞伎仕立てのお芝居は、直美さんの『狐忠信』ばりの“宙乗り”もあり、前川さんいわく、
「毎日違ったお芝居になっています」
いつものように、脇を慶四郎・秀哉の両小島さんと大津嶺子さんのベテランがしめ、丁々発止
のやりとり、とにかく面白くて楽しい・・・
「オンステージ」は前川さんの歌に始まり、お二人のデュエットや懐メロのメドレー、前川さん
のヒット曲のメドレーなど。
ここでも歌の間合いにお二人のやり取りがあって、抱腹絶倒の連続。
年明けから博多、名古屋、京都と公演が続き、南座は8/25が千秋楽だが、前川さんの喉も
ずい分酷使されていて、話される時は気の毒なくらいの声だが、さすが“プロ!”、歌う時は
高音もうまく出ていて、何処かの誰かさんのように“口パク”ではない。
言いたいことを言い合えるこの“コンビ”は、当分続くのだろう・・・
芝居を見る前に、「鍵善の葛切り」を頂くつもりが、前まで行ったら祇園の本店は定休日、高台寺
店まで足を延ばす時間は無く仕方なく断念。
でも30分の幕間に隣の「松葉」で夕食に“鰊そば”と、「祇園饅頭」の“水無月”はゲット!
今日23日火曜日、見逃していたタカラヅカ『月組』公演を当日B席で拝見。
ミュージカル・ロマン「アルジェの男」とショー・スペクタクル「ダンスロマネスク」
孤児として育ち、暗い青春を送るアルジェの男ジュリアン(主役・トップ霧矢大霧さん)が、
パリでひと旗上げようと見果てぬ野望を抱く。
財布をすろうとした相手・総督はジュリアンの燃え盛る炎を宿した瞳に見どころを感じて
正しい男の生き方を説き、自分のもとで働かせ順調に2等書記官まで地位を進めて行く。
が、3人の女性の心をもて遊ぶこととなり、自分の浅はかさに気づき、最初のアルジェの女・
サビーヌ(女役トップ・蒼乃夕妃さん)とアルジェへ向けて飛び立とうとした空港で銃声が
4発轟き、倒れたジュリアンに泣き叫びながらサビーヌが取りすがったところで幕が降りる。
誰が撃ったのか・・・ 見てください!(説明が難しい・・・)
1974年初演、1983年にも上演され、今回で3度目の名作という。
「タカラヅカ」にしては珍しい終わり方。
「もう一回幕が上がるの?」という感じで、周りはザワザワザワ・・・
場内の明かりが点いて「あ、終わりなんだ」という客席の反応。
不発弾を抱えたまま終わったような雰囲気。
次のショーがあったからよかったけれど、観客の入りが悪いのは演目のせいもあるのでは・・・
と、隣のご家族連れ(ご夫婦と成人の娘さん)も同意見。
ウイークデーとはいえ夏休みというのに、珍しく2階S席の最前列まで空席があった。
我らの前はほとんど空席で2階最後列ながら今日は舞台が良く見えた。
こちらは8/29が千秋楽。