2011年 09月 15日
「三朝温泉」と「三徳山 三佛寺・国宝投入堂」・・・長~いお話
バー7人で、「名湯三朝温泉2日間の旅」、読売バスツアー添乗員も
ガイドも無し、23名の客とドライバーさんでの往復。
途中、昼食をとるために蒜山高原「ヒルゼン高原センター」に立ち
寄るだけで、ひたすら三朝温泉「ホテル清流荘」へ。
あとは「温泉」に入るのと、「大漁会席」の夕食が楽しみなだけの、
観光コースや買い物設定は無しの“行って帰って”だけのコース。
こういうコースのほうがかえって楽しみだ!!
2日目の14時ホテル出発までは自由時間で、オプションで『羽合
温泉「千年亭」ミニ日帰りプランで昼食・観劇、入浴』の設定は
あるが、こんなのはゴメンで、私には行きたいところがあった。
最近、テレビでもよく目にする「三徳(みとく)山三佛寺(さんぶつじ)」。
開山は慶雲3年(706)。
役行者(えんのぎょうじゃ)が法力をもって岩窟に投入れたといわれる、
国宝「投入堂(なげいれどう)」(奥の院)。
この話を信じているわけではないが・・・
この年で、この体力で登ろう・・・なんて野心はないが、三朝へ行く
なら、何としても県道の『遥拝所』から拝んでみたい・・・
天気次第で見られないこともあるけれど・・・
「倉吉観光」往復・・・という手もあるけれど、仲間に同意して貰い、
ジャンボタクシーを使ってみんなでお寺へ往復することにする。
路線バスもあるが、費用は若干高めになるだけで、これがよかった!
9/12(月)8:30に宝塚駅前出発、三田に寄ってひと組のご夫婦を乗せ、
途中トイレ休憩を2度挟んで、13:40ホテル到着。
夕食までの自由時間、初めての『三朝』を7人そろってゾロゾロと散策。
街の織物ギャラリーにもなっているみやげ店「扇屋」に立ち寄り、
三朝橋から、上原多香子さんで映画にもなった「恋谷橋」への川沿いを、
まずは、火・水・木曜は休みになる無料の「みささ美術館」へ。
常設は、棟方志功のすすめで板画を始め、終生倉吉を本拠にし、鳥取県の
芸術の振興に寄与した「長谷川富三郎版画展」、ほか町民作品展など開催、
展示されている。
一同感服の展示内容で、玄関の募金箱へまとめて1000円のお礼を寄付。
明日のタクシーや昼食代・雑費としてみんなから3000円づつ集金した
中から・・・ここは良かった!!
縁結び「かじか蛙」が鎮座している恋谷橋を渡って温泉街中心部へ。
恋愛成就を祈願する絵馬がたくさんぶら下がっている。
少しはずれた場所にある「三朝神社」へ。
ここの手水舎がなんと!温泉!! 冬の冷たい手には有難いだろう。
飲泉場「神の湯」を兼ねていて飲むこともでき、何杯もいただく。
渇いた喉に沁みていく。甘露、甘露。
本通りをあっちを覗き、こっちを覗き、ガヤガヤとそぞろ歩き。
戸口は開くのに誰もいないギャラリー(店)や、カエル人形館、高野
豆腐で彫刻した見事な作品が並ぶ「調刻の館」、ここは街の調理師の
方々の手によるもので、“彫刻”ではなく「調刻」となっている。
三朝橋の橋の袂までたどり着くと、「三朝小唄」映画記念のモニュメ
ント、下の三朝川の河原には公衆浴場足湯・河原風呂(無料・混浴)
があって、何人かの男性が浸かっていた。
視力1.2と1.5の私、見るつもりはないのに、上がろうとする男性
の股間が見えてしまった。
みんなに「何年ぶり・・・?」なんて言われ、ここでは滅多にない『下
ネタ』ご披露・・・
ホテルに帰る前に、さっきギャラリーだけ見せてもらって素通りした
「依山楼岩崎」へ寄って、豪華なロビーでおいしいコーヒーをいただく。
500円。「良心的ね・・・」みんなの感想。
わが宿の前にある「ミニスーパー」に寄って、夕食時間の迫ったホテルへ。
入浴は食後にして、別室に用意してもらった夕食場所へ。
「行って帰って入浴して食べて・・・」のこのコース、ひとり9980円。
並んだ料理に皆「おいしそう!!」の歓声。予想以上に豪勢、豪勢!
生ビールをお代りして、料理とともに美味しく頂く。
世界一を誇るラジウム泉、楽しみな温泉。
大浴場は日替わりで男女入れ替わり、一階の露天風呂がなかなかよかった。
長湯はできない性質だが、温泉はやはり良いものだ!!
見逃していた「中秋の名月」
ふと目を覚ました明け方5時前、窓から三朝川の上、山の端にかかる満月に
感動!! (三脚なしで撮影。 さて?)
「他の二人を起こそうか、よく寝ているからやめとこう」
朝食も手が込んでいて、立派なものだった。
9時に頼んであった“ジャンボタクシー”でいよいよ「三徳山 三佛寺」へ。
足場の遠い「投入堂遥拝所」から・・・の考えが運転手さんと一致して、
県道の門前を通過して「遥拝所」へ。
少し離れた展望台からも、木立の間に屋根しか見えないが、「文殊堂」、
「地蔵堂」も教えていただき、これはタクシーならでは・・・
残念ながらどちらも逆光で写真がうまく撮れない。
写真をうまく撮るには午後がお勧めかも・・・
正面の急な石段は避けて、教えてもらった別の登り口から「参詣者受付
案内所」でひとり400円の本堂・宝物殿までの拝観料を納める。
とはいっても階段は続き、1300年の歴史の重み、すり減っている石段は
脇の手すりと入り口で借りた杖が頼り。
宿坊も覗いて、ゆっくりゆっくり本堂へ。
慈覚大師円仁により嘉祥2年(849)釈迦・阿弥陀・大日の三尊仏を本尊
として安置されたと伝えられる。
本堂の右奥に「投入堂」などへの登山の受付事務所がある。
杖もダメ!“修験道”を荒らさないための、厳しいチェックがあるという。
本堂前の売店でおいしいお茶をふるまっていただき、白檀のお線香と孫たちに
クッキー、自分にはお地蔵さまのキーホルダー購入。
本堂手前の石段掛け替えのとき、旧石段を使って彫られたという、宝物殿脇の
苔むしたたくさんの「かいだん地蔵」が愛らしくて素晴らしい。
帰り道、皆成院・正善院・輪光院の宿坊に、も一度みんなで立ち寄って、昼食
場所の「谷川天狗堂」へ。
ご主人自慢のたくさんの“つるしのぶ”が出迎えてくれた。
宿坊でも予約をすれば食事はとれるが、お値段が少々高め。
3軒ある茶店の中から「天狗堂」を選び、ここで1500円の「山菜煮しめ
定食」をいただく。
ワサビ醤油でいただく名物「みとく豆腐」も付いている。
500円プラスで山菜天ぷらが付くが、たっぷり運動したけれど、朝食が
まだ消化できてない人がいて、これはやめ! 私、ちょっと未練!
裏庭にはどっさり名物「栃の実」が干してある。
そこから右上を望むと山の上に「文殊堂」と「地蔵堂」の屋根。
借りた「杖」をまとめて、県道の石段下の杖入れに戻しに行く。
上からNさんが、12:30で頼んでおいた「タクシーの迎え来たよ!」
と叫んでいる。
裏口から県道に出てきたところで拾い上げて貰って、ホテルへ戻る。
3000円の集金の内、戻りひとり200円なり。
予定より早く帰りつき、出発までの小一時間、ホテルのラウンジでゆっくり
させてもらう。
帰り道も二か所でトイレ休憩。
最初の岡山「あわくらんど道の駅」に寄ってもらったのは有難い。
梨と桃を買う。
宝塚帰着、19時すぎ。
暑いけれど好天に恵まれ、充実した二日間だった。
10月には紅葉を訪ねて、ボラ・パソコン仲間で奥信州へ一泊の予定あり。
今から楽しみ、楽しみ・・・!!