2012年 02月 29日
久しぶりの“博多”・・・猿之助歌舞伎観劇の旅
ディスカウントショップでJR株主優待券を手に入れて、新幹
線“のぞみ”指定席での往復。(往復で4500円ほど得をする)
往復共に、自由席の車両は座れない乗客がずい分いた。
宿は博多祇園の“東横イン”1泊朝食付シングル5180円。
受験シーズンでやっと取れたホテルだったが、朝食のホールは、
「ここは中国のホテル?」という感じだった。
2/26が千秋楽だった博多座で『二月花形歌舞伎』観劇の旅。
25日は夜の部、去年名古屋・中日劇場で観た猿之助四十八撰
の内から、右近さんが主役“孫悟空”を演じる『華果西遊記』、
右近さんを筆頭に「猿之助歌舞伎」の若き後継者たち。
何度見てもナマの舞台の面白さか、楽しい舞台だ。
夜は二本立てで、やはり猿之助四十八撰の『鬼揃紅葉狩(おに
ぞろいもみじがり)』。
これは6月に猿之助の襲名が決まっている亀治郎さんが主役、
更科の前実は戸隠山の鬼女を演じ、その侍女、実は鬼女を
猿之助歌舞伎の若手6名が溌剌と熱演している。
最後、正体を現した鬼女たちがずらりと居並び、激しい立ち回り
や、『連獅子』で観られる長い髪の毛を振り回す“毛ぶり”の
場面は感動もので、場内は興奮のるつぼ。
カーテンコールでは花道に亀次郎さん以下、笑也さん、門之助
さんたちと共に若手陣も連れ出され、スタンディングオーべシ
ョンで拍手が鳴りやまなかった。
終演後はすぐそばの「信秀本店」で『右近会ビヤパーティ』。
ホテル泊まりだと安心して呑めるのがいい。
翌26日は、11時からの昼の部、これも猿之助四十八撰の内
から四世鶴屋南北作『通し狂言 天竺徳兵衛新噺(てんじくとく
べえいまようばなし』、亀治郎さんが徳兵衛・小平次・おとわ
の三役早変わりと宙乗りをつとめ、壮大なスケールで、一大
スペクタクル、創造性豊かな猿之助の世界を堪能できる舞台。
右近さんの孫悟空も宙乗りがあり、中日と違って、広い博多座
では悠々とした感じでいいものだった。
舞台のはねた後は、博多の街を散策して、夜中に宝塚に帰りつ
けばいいわ・・・と、新幹線の手配をしていたが、25日深夜、
携帯に寝屋川在住の兄宅からの着信マークがあるのに気付き、
26日、西宮の娘経由で義姉からの伝言が届いた。
去年も入退院を繰り返していたという77才の兄が、2/10からの
入院で、胆嚢や心臓系、糖尿に加えて癌も顔を出し、思わしくない
状態が続いているという。
5人兄弟も今は我ら二人っきり。
父親が67才、母親が76才でなくなっていて、兄は「もう親の
年を越えたからいいわ・・・」なんて言っているが、今の世の中、
医学も進みまだまだ生きられるご時世。
博多座の近くにある『櫛田神社』にだけ立ち寄って、兄の平癒と
家内安全を祈って、とりあえず、夜中といわずに早く帰っておこう
・・・と、一回だけ時間変更を出来る権利を行使して、3時間早め
て“のぞみ”で帰路に着いた。
でも、私は元気! 頑張れ!兄貴!!
楽しさ半分、心配半分の旅だった・・・
28日にお守りに行った時の「ブンちゃん・アッくん」おまけの写真。
「這えば立て、立てば歩めの親心」というが、本当に子どもの成長は早い!!
この人たちのお陰で、元気になれる!!